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Palo Alto Farmers Market

また、1ヶ月もあいてしまいました。最近は時々週末をRedwood Cityで過ごしていたのですが、その際、Palo AltoのFarmer’s Marketへ出かけることが多くなっていました。築地市場に全国からおいしい食材が集まるように、Palo Altoにも半径100~150マイル圏内から農家が集まってくる感じです(まあ、築地と比較すればずっと小規模ですけど)。サンタローザ近辺からはセバストポルの農家なんかも良く来ています。以前サンノゼに住んでいたときは、こんな近くにこんなにいいFarmer’s Marketの存在を知らなかったのが悔やまれますが、その当時も今のように良かったかどうかは今となっては知る由もありません。 で、Palo Altoだからべらぼうに高いだろうと思われるかも知れませんが、Safewayなどと比べれば割高になるのでしょうけど、Whole Foods Marketなどで買い物をするのと比べれば、それよりは安くて新鮮だと思います。うちは、オーガニック野菜やフルーツにこだわっているので(皮や葉っぱごと食べるので)、Farmer’s Marketの方が大体得になります。 公式サイトは、http://pafarmersmarket.org/index.html です。5月中旬から12月中旬の土曜日の午前中に開催されています。 数週間前に撮った写真ですが、一応載せておきます。公式サイトの方にも豊富に写真があるので、そちらも参考にしてください。 下は、Blue Heron Farmというワトソンビル(モントレーの近くです)から来ているレタスなどの葉野菜と花中心の農家です。非常に新鮮で安くてありがたい存在です。 下は、Kashiwase Farmという果樹園のブースです。ここの桃とネクタリンは最高においしいです。もう季節的には今年は終わりと思いますが、チャンスがあればぜひ試してみることをお勧めします。 下は、ベトナムの人がやっているクレープ屋さんです。ベトナムは過去にフランス統治下であった関係で、難民としてアメリカに移民してきたベトナム人がやっているこういうクレープ屋さんがベイエリアには結構あります。ここのクレープは、材料にこのマーケットで仕入れた新鮮な食材を使用しているので、非常においしいです。デザートクレープだけでなく、昼食になるようなクレープの種類もおいしいですので、ぜひ一度お試しを。 こちらは、ドイツ系のパン屋さんです。 こちらは、ブルーベリーやブラックベリー専門の果樹園です。 こちらは、Oaxacan Kitchenというメキシカンフードのお店です。ここのTamalesは非常においしいです。今まであまりTamalesはおいしいと思わなかったのですが、ここのを食べて初めておいしいと思いました。その右のは、Tlayudaというもので、大きなコーントルティーヤの上にのせたアボカドのスライス等の野菜に豆のソースとサルサがかけてあるもので、私も初めて食べたのですが非常においしかったです。こちらは、出店だけではなくちゃんとしたレストランもやっているので、機会があればそちらにも行ってみたいと思います。

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Venture Funding in Sonoma County

2007年にソノマ郡のスタートアップ企業に投資されたベンチャーキャピタルの投資額が2002年以来の高額となったそうです。 A surge for startups — but what’s next? シリコンバレーとは比較にならない程小さな規模ですが、まあ減少傾向に歯止めはかかったということで、とりあえずは地域振興に寄与してくれることを期待したいと思います。ほとんどが通信系と医療関係のハイテクベンチャーで、私には今ひとつ縁が薄い分野なのが残念です。サンタローザは本当に気に入っているので、将来は私もぜひそういった企業がらみで仕事をとれるようになるか、スタートアップを起業する一員となるかして、カントリーライフを楽しみながら好きな仕事も楽しめるというのが理想(生活費のために働かなくて良くなるのがもっといいですが)なので、とにかくハイテク産業も環境を破壊しない程度に盛り上がって欲しいです。

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Momiji Japanese Restaurant in Pleasanton downtown

今日は、プレザントン ダウンタウンにある日本料理レストラン「もみじ」を紹介します。 店のウェブサイトはないので、yelpのリンクで住所等はどうぞ。 Momiji Japanese Restaurant 上記のレビューでは、ほとんどの人が金額が高いと言っていますが、すし屋としてはそう高くはないと思います。私は昼にしか行ったことがありませんので、夜はそう感じるのかも知れません。昼は、弁当が色々と選べてたったの$8.5 です。すしコンボが$12~$14、ちらしが$14で、どんぶり類は$7弱です。 弁当は、かなりお得で、選択肢に私の好物のかきフライや豚のしょうが焼き等、サウスベイ等でもなかなか選べないものが入っているところがかなり嬉しいです。下の写真は、その2つを早速選んだ状態です。ご飯は少なめですが、カリフォルニアロールが付くので、まあまあの量です。 下に弁当で選べる品目を並べます。左から順に、サーモン照り焼き、天ぷら、コロッケ、かきフライ、にぎりです。コロッケは冷凍モノかなという感じですが、そこは目をつぶれば、どれも大変おいしいです。 下は弁当にかならずついてくるカリフォルニアロールです。これも結構おいしい。 試しに頼んだ鉄火巻きです。 こちらは、天ざる。 yelpのレビューで誰かが書いていますが、店の主人(と思う)は日本人ですが、ウェイトレスの人達は中国系の人達で日本語は話せないようです。その辺で安くつけているのでしょう。店の雰囲気はまあ小ぎれいにしてあって、豪華な雰囲気とかではありませんが、そこそこ明るくリーズナブルだと思います。 何しろ、ランチタイムはかなりお得と思います。ただ、味噌汁のダシに多分ほんだし等の調味料を使っていると思われるのと、お米は長粒米を使っていたりと、ここかしこで手間と原価節減に努められており、すべてが高品質の素材というわけではありません。でも、すし類の鮮度はいいと思いますし、絶対に譲ってはいけない部分ではしっかりと品質を確保しているので、価格も考えれば全体的には非常にうまくまとめているなという感じがします。プレザントン界隈の日本食レストランはひどい処が多いので、初めてもみじで食べたときは、どうしてここをもっと早くに試さなかったのかと後悔したのでした。 正直言えば、最近、もう一軒の日本料理店、Tomoの方が質が高いことを発見してしまったので、もみじに行くことは少なくなると思うのですが、Tomoは金曜日しかランチタイムは営業していないので(土曜日もやっているが、ディナーメニューのみだそうで)、平日の昼に日本食を食べたい場合には、もみじがプレザントン界隈の一押しになります(金曜日はTomo)。Tomoの話はまた書きます。

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サンタローザの不動産不振

短期的には少し暗い話です。最近日本でも米国のサブプライムローン(信用度の低い個人向けの住宅ローン)の焦げ付き問題が話題になってきているようですが、今日の話はそれに関連しています。 まずは、この記事から。とうとうサンタローザダウンタウンで一番高くなるはずだった複合ビル(店舗+駐車場+コンドミニアム)計画は頓挫してしまいました。 SR officials kill deal for high-rise そして、こちらの記事です。時を同じくしてペタルマのショッピングセンター開発も住宅を含めることをやめてしまったようです。 Homes dropped from retail development これらの出来事は、偶然ではなく、ソノマ郡の最近の住宅産業の不振ぶりを反映しているものと考えられます。上記記事には、そのことははっきりとは書いてありませんが、色々と書いてある理由はコストが急激に上昇しているため(サンタローザダウンタウンの方)とか環境的に住宅に向かない(ペタルマの方)とかなんですが、要はそれらをカバーするほどに住宅が売れる見込みがないというのが本音なんだと思います。サンタローザはこの1年で住宅販売価格は大雑把に言って約20%程度の下落ぶりです。サクラメントやストックトンなどはもっとひどい状況のようです。シリコンバレーは、まだじりじりと上昇を続けていましたが、最近は横ばいになってきています。 まあ、住宅で儲けようというのもあまり健全ではないと思うのですが、1年で2割も下がると心理的にはそれなりのプレッシャーを受ける人も沢山います。 でも、サンタローザ近辺って魅力あるし、長期的な資産形成としての不動産投資なら今から1年ぐらいはかなりお買い得な時だと思いますよ。私もお金に余裕があれば、もう一軒買っておきたいぐらいです。 値段が上昇に転じるには、今しばらく時間がかかりそうです。でも、カリフォルニア州の人口はまだすごい勢いで増加の一途を辿るという予測が正しいのであれば(私は正しいと思います)、必然的に住宅不足の状態にどこかの時点で最到達するはずで、日本のように人口が減少傾向にある状態とは違うので、必ず将来は上昇に転じると見ています。 それにしても、シリコンバレー近辺の不動産価格はなかなか下がりませんね、やっぱり仕事が沢山あるからなんでしょう。今から半導体産業もやや息を吹き返しつつあるみたいですし強いですね。先日書いたエントリでも触れましたが、サンタローザにもその余波はきつつある予感がします。

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eじゃん 2007年度版

今日は、ベイエリア情報満載の便利な無料雑誌eじゃんの紹介です。 サンフランシスコベイエリアの住人なら既に知っているとは思いますが、まだご存知ない方のためと、自分用のメモ代わりに下記がリンクです。 eじゃん 2007年度版 日本に住んでいる方でも見るとシリコンバレーからサンフランシスコ周辺、また私が住んでいるソノマ郡等まで網羅していますので、面白いと思いますので、ぜひご覧になってください。もちろん、広告料を払っている業者やレストランにバイアスがかかっているかも知れない点は考慮しておくべきですが、発行元のベイスポもこの辺は比較的公平に取材していると思いますので、バイアスがかかっていたとしてもそんなにひどくないと思います。 ちょっと今日は時間がないので、これだけです。

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Kirara 2 in Berkeley

ちょっと時間が前後しますが、先週、イーストベイに行った帰りに北バークレー(この辺はオーガニックや菜食主義の料理で有名な処です。その話もその内)にある日本食レストランKiraraの出先のテイクアウト専門店のKirara 2に寄って食べたもの2点です。 まずは、すしです。やっぱり見ると食べたくなってしまって買ってしまいました。 これが、結構いけます。ちゃんと目の前で日本人の板前さんが握っていて、普通に個別で好きなものだけを握ってもらって詰め合わせしてもらうことも可能なようです。これで$11強だったと思います。ネタが新鮮で分厚いし、ご飯もおいしいので、値段的には少し高いですが満足度でカバーですね。 次は、チキン照り焼き弁当です。 こちらはオーガニックの鶏肉を使った照り焼き弁当です。付け合せのひじきやきのことほうれん草(だったと思う)のピリ辛炒めとかぼちゃの煮物、春巻きという内容ですが、どれも非常に上品な味付けで(これって京風おばんざいでしょうか?)、大変おいしかったです。大阪にいたときに京風割烹みたいな店でランチだけ安く食べさせてくれるところがあったんですが、そこの味付けを思い出してしまいました。不満を強いて言えば、ライスの量がちょっと少なすぎなのと、鶏肉がささみだけというか皮付きもも肉版も用意して欲しい(まあきっと低脂肪とかにこだわっているのかも)という点ぐらいで、$9.25は、すしと同様、ちょっと高めではありますが、内容とのバランスはとれていると思います。 これで、私の頭の中では、Delica  rf-1 、Kirara  2、Nijiya、Surukiの順になりました(残念なことにほぼ値段順。やっぱ高い方が旨いということに結果的にはなってしまっている)。この順位は食べたものとかですぐ変わるのであてにはならないことをお断りしておきます。これ以外の処の弁当は、正直言って、本当に何も食べるものがないとき以外は食べたくないような弁当ばかりです。 あ、でもSeto Deliとかはまだ行ったことないので、その内試してみないとね。庶民派グルメ情報でした。

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AmeriSuites Hotel in Fremont

This week was crazy for MLB all star game in San Francisco. I couldn’t get any hotel in Pleasanton – San Ramon area on Tuesday (all star game day) and stayed at AmeriSuites (soon to be Hyatt Place) in Fremont. … Continue reading

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味千ラーメン in Fremont

昨日、書いたように、オールスター戦のとばっちりを受けて、プレザントン付近のホテルがPricelineで昨日、今日とうまくとれず、やむを得ず、プレザントンからは約20マイル南西に位置するフレモントという所に宿泊と相成りました。距離は少し離れますが、自宅までの80マイルの1/4、値段的にも昨日書いたガイドライン以下だったので、まあ許容範囲ではあります。 怪我の功名といいますか、実はとれたホテルの数マイル圏内に味千ラーメンが今年、できたんですよ。数ヶ月前から行ってみたかったのですが、他に用事もないのにわざわざ往復40マイルも走るのもなんだなぁと思いなかなか行く機会がなかったのですが、今回は2日連続で行ってしまいました。と書いてしまえば、結構気に入ったということがバレバレですね。 本格熊本ラーメンということで、宮崎に居たときに九州ラーメンに魅せられてしまった私としては(宮崎ラーメンの話はそのうち機会があれば書きたいですが)、期待せざるを得ませんでした。 で、1日目は、無難に味千ラーメンの大とライスと餃子を注文してみました(ライスは写真なし)。 結論は、これだけのものがアメリカで食べられれば何の文句もありません。宮崎の豚骨ラーメンよりは少しあっさりした感じですが、前に熊本に行った時にラーメンは食べられなかったので比べることもできず、これが熊本風なんだろうか、なんでもいいや、おいしいなぁと思ってあっという間に食べてしまいました。麺は縮れ麺みたいな麺で棒麺ではなかったですが、こしはそれなりにあってつやつやという感じでそれなりにおいしいです。チャーシューが非常に柔らかくこれは非常においしいです。餃子もほぼ日本の中華定食屋みたいな所で出されるような餃子の味で、アメリカでは久々にこの味を味わいました。サンマテオとかサンノゼまで行けば、Haluとかひまわり亭があるわけですが、それらと比べてもある程度遜色はないと思います。それらよりも上かと聞かれると、上とは断言できかねます。人の好みもありますから。多分多数決でいくと、Haluとかひまわりの方に軍配を上げる人が多いのではないかと予想されますが、大差で負けというわけではないと思います。チャーシューだけとれば、ひまわりよりは上だと思いますし、菱和ラーメンやまるいちとだったら、私はこっちの方がおいしいと感じます。それから、別な目安としては、以前この場所にあったGENラーメンよりはおいしいと思います(私はGENもそれなりに好きでしたが、ちょっとムラがあったり、脂っこかったり、最後の方はかなり中国系の味に傾倒して行ってしまって、日本的なラーメンからは離れていってしまったので、アレでした)。ただ、場所が非常に辺鄙な所にあるため、このラーメンを食べる以外にその辺には何の楽しみもないのが難点でしょう。フレモントは中国系の移民であふれていますので、その人達相手に商売がかろうじて成立するのかなというところです。フレモント付近を通るついでに寄るのであれば、十分価値のあるラーメン屋と思います。ぜひ応援したいです。 GENラーメン時代の囲みカウンター(菱和みたいなやつ)は取っ払われて、すべてテーブル席で、大型テレビなんかもなくなってましたし、コミックがぎっしりつまっていた棚もなくなってしまいました。やっぱり白人系や日本人客は少ないからでしょうか。 応援しなくてはということで(単にこのホテル付近にまともな食事処がないだけという話もあるが)、今日は違うもので、味噌ラーメンの小とバーベキュー豚丼の小というのをサイドに付けて注文してみました。値段的には昨日も今日も合計でそれぞれ$12~$15程度です。 毎度、食事の写真がしょぼくて申し訳ありません。きれいな写真は本家のページに載っているのでそっちをご覧ください。で、お味の方は、やはり豚肉がほろほろになるまで煮込んであって、それに関しては文句なしという感じ。味噌ラーメンも味噌豚骨で、東京的な味が好きな人には、こっちの方が人気があるかも知れません。 私的なベイエリアのラーメン屋の評価は、こんな感じです。 総合的にはHalu(最近は行っていないが品質を維持している模様なので大丈夫と思う)とひまわり亭(ラーメン以外も結構うまい、ただし餃子は今ひとつ)が同率で一番のお勧め。 チャーシュー系、餃子の味では味千がかなり旨いと思う。 麺は、まるいちが棒麺系でうまいが、スープがいまいちの時が多い(多分化学調味料が加えられていると思われる)。利点は寿司丼のセットとか(ちょっと組合せメチャメチャの気がしますが)が安くで食べられるところ。セットに付けられる揚げ餃子や寿司丼はそれなりで、大きく期待しなければ、OKという程度のもの。 菱和は、昔は文句なしにベイエリアトップでしたが、上記の店と比べると今は平均的なところかなという感じがします。キムチは入れ放題というところはよかったんですけど、サイドの品が今一だったんですよね。しばらく行っていませんので、最近のことははっきりとはわかりません。 菱和よりも前からあるサンマテオのさん太は、数年前に一度行ったっきりですが、これだけ他に旨いとんこつラーメン屋ができてしまうと、昔ほどの存在価値はなくなってきましたね。なんせ夜は長い行列待ちでしたから。おいしいことはおいしいけど、そこまでして食べるほどの価値はなくなったと思います。今はどうなんでしょうか。 徳島ラーメンどへんこつ(今はなくなってしまいました。あの意見の分かれる味は、私は推奨派の方だったのですが。関東系の味しか受け付けない人には受け入れ難い味だったのでしょう。)の後にできたラーメン香風(でしたっけ)もきっとおいしいんでしょうけど、最近はサンノゼもすっかりごぶさたしているので、いつかそこへ行ったらまたこの辺の話をまとめなおします。 こうして書いてみると、ほとんどのラーメン屋に何度かは足を運んでいる私は、やはりラーメン好きなんだなぁと改めて自覚した次第です。

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In Silicon Valley, global outsourcing going full circle

下記の記事をPress Democratで読みました(元はWall Street Journal)。 In Silicon Valley, global outsourcing going full circle この記事によれば、インドのハイテク産業で働く技術者の給料がすごい勢いで上昇した結果、シリコンバレーへの回帰現象が一部で見られ始めたようです。こういう現象って以前からいつかは起きるだろうと思っていたので、「やっぱり」という感じなのですが、アメリカからインドの人たちを管理するのはメリットよりもデメリットの方が大きいと思うんですよね。時差があまりいい感じでオーバーラップしていないので、インド側かアメリカ側が必ず変な時間に働かなくてはならなくなるし、英語ができるとは言っても、やはりアクセントやらがだいぶ違うので普通のアメリカ人からすれば聞き取りにくかったりして、必ずしもスムーズなコミュニケーションを保障はしてくれないわけです。そうは言っても平均給料が以前はシリコンバレーの4分の1だったので、それらの不便さをカバーしてあまりあるほどの経済メリットがすべての欠点に目をつぶらせていたわけですが、最近はシリコンバレーの4分の3程度にまで接近してしまったために欠点の方が目立ち始めたというわけです。 上記記事によれば、ジュニアレベルのエンジニアはバンガロールでも$50,000~$60,000払わないと雇えないそうで、シリコンバレーで$80,000で雇えるのになんでわざわざインドで雇うのかと、こうなってきているようです。で、今はルーマニアとかポーランドへ優秀で低賃金の技術者の需要がシフトしてきているようだと書いてありますね。 インドでも一番安い技術者は年収$5,000からだとありますので、全体が上昇したわけではなく、「ちゃんとした経験のある」 技術者の賃金インフレだということらしいです。まあ、こういうのを見ていると結局需要のあるスキルや経験があれば市場価格に自然と近づいていくという当然の帰結が起きているわけで、少なくとも技術者の求人に関しては、本当にグローバルに自由経済市場が広がれば、世界中のどこにいようと少し時間が経てば適正価格に落ち着いてしまうということが実証されつつあるわけで、単純な需要と供給に基づく市場経済論理が世界規模でもある程度働いているということが言えそうです。 ということは、結局需要があって、かつ需要よりも供給の少ない経験やスキルがある技術者になっていれば、世界のどこに居ても食っていくのに心配なくなるということですね。ここで「需要よりも供給の少ない」 というところがポイントで、難しいことをする必要は必ずしもないということです。要は「他人がやらなさそうなこと」を選ぶのが肝心で、日本的な「みんながそうするから、私もそうしておけば安全だろう」的な考えは、確かに安全ではあるかも知れませんが、結果的に安売りにつながるということになっていくのではと思います。まあ、「他人がやらなさそうなこと」を選ぶのって、結構勇気がいりますけどね。需要の波が来たときに初めてペイオフするので、それまでは「なんでこんなこと選んじゃったんだろう」とか思うこともあるわけですから、やはり好きで、長続きできそうなことでないとうまく行かないことが多いですけどね。この辺は私自身は、特にアメリカに来てからは、一応少しは心がけてきたつもりではあります。とは言え、実行していくのは本当に難しいのでありますが、今後もよく肝に銘じておきたいことの一つです。

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