Tag Archives: 随筆

メジャーリーガーとしての稼ぎ方

先週の記事ですけどPress Democratのスポーツビジネスのカラムの下記の記事の横っちょに興味深い数字が並んでいました。 Bonds draws intentional pass(このリンク先にはこの数字は掲載されていないようですので下に転記しました。) BY THE NUMBERS A look at the top 5 highest-paid baseball players in endorsement deals. 1. Ichiro Suzuki $11.5 million 2. Alfonso Soriano $7.25 million 3. Derek Jeter $7 million T4. Alex Rodriguez $6 … Continue reading

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In Silicon Valley, global outsourcing going full circle

下記の記事をPress Democratで読みました(元はWall Street Journal)。 In Silicon Valley, global outsourcing going full circle この記事によれば、インドのハイテク産業で働く技術者の給料がすごい勢いで上昇した結果、シリコンバレーへの回帰現象が一部で見られ始めたようです。こういう現象って以前からいつかは起きるだろうと思っていたので、「やっぱり」という感じなのですが、アメリカからインドの人たちを管理するのはメリットよりもデメリットの方が大きいと思うんですよね。時差があまりいい感じでオーバーラップしていないので、インド側かアメリカ側が必ず変な時間に働かなくてはならなくなるし、英語ができるとは言っても、やはりアクセントやらがだいぶ違うので普通のアメリカ人からすれば聞き取りにくかったりして、必ずしもスムーズなコミュニケーションを保障はしてくれないわけです。そうは言っても平均給料が以前はシリコンバレーの4分の1だったので、それらの不便さをカバーしてあまりあるほどの経済メリットがすべての欠点に目をつぶらせていたわけですが、最近はシリコンバレーの4分の3程度にまで接近してしまったために欠点の方が目立ち始めたというわけです。 上記記事によれば、ジュニアレベルのエンジニアはバンガロールでも$50,000~$60,000払わないと雇えないそうで、シリコンバレーで$80,000で雇えるのになんでわざわざインドで雇うのかと、こうなってきているようです。で、今はルーマニアとかポーランドへ優秀で低賃金の技術者の需要がシフトしてきているようだと書いてありますね。 インドでも一番安い技術者は年収$5,000からだとありますので、全体が上昇したわけではなく、「ちゃんとした経験のある」 技術者の賃金インフレだということらしいです。まあ、こういうのを見ていると結局需要のあるスキルや経験があれば市場価格に自然と近づいていくという当然の帰結が起きているわけで、少なくとも技術者の求人に関しては、本当にグローバルに自由経済市場が広がれば、世界中のどこにいようと少し時間が経てば適正価格に落ち着いてしまうということが実証されつつあるわけで、単純な需要と供給に基づく市場経済論理が世界規模でもある程度働いているということが言えそうです。 ということは、結局需要があって、かつ需要よりも供給の少ない経験やスキルがある技術者になっていれば、世界のどこに居ても食っていくのに心配なくなるということですね。ここで「需要よりも供給の少ない」 というところがポイントで、難しいことをする必要は必ずしもないということです。要は「他人がやらなさそうなこと」を選ぶのが肝心で、日本的な「みんながそうするから、私もそうしておけば安全だろう」的な考えは、確かに安全ではあるかも知れませんが、結果的に安売りにつながるということになっていくのではと思います。まあ、「他人がやらなさそうなこと」を選ぶのって、結構勇気がいりますけどね。需要の波が来たときに初めてペイオフするので、それまでは「なんでこんなこと選んじゃったんだろう」とか思うこともあるわけですから、やはり好きで、長続きできそうなことでないとうまく行かないことが多いですけどね。この辺は私自身は、特にアメリカに来てからは、一応少しは心がけてきたつもりではあります。とは言え、実行していくのは本当に難しいのでありますが、今後もよく肝に銘じておきたいことの一つです。

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窮地に立たされたときが大きく変わるチャンスのとき

Press Democrat の先週の日曜版のローカルニュースの記事で少し示唆を受けたので、そのことを書きたいと思います。 Daily bread. Organic-style という記事で、Alvarado Streetというオーガニックのパン製造業者がナショナルブランドとして躍進中という主題なんです。1977年に年商$40,000だったのが現在は$21.5Mにまでなったそうで、サンタローザの南側のローナートパークをベースとしていたのが、製造が追いつかなくなってもっと大きな工場に移転することになりました。で、いつも話題になるのがこういう成長企業にソノマから出て行かれるのは痛い(税収減、雇用減に直結する)ので、移転先は何とかソノマ内であって欲しいということなんです。この会社としては原料の小麦等の生産地に近いユタ州に移転することも検討したそうですが、結局ソノマ郡の南端のペタルマ市に手頃な大きさの場所が見つかったということで、めでたしめでたしということなんです。 私も、こういうオーガニック化の傾向に乗った成長企業が地元にとどまってくれるのは何かと喜ばしいことだと思うので「ああ、良かったね」と思ったのですが、「へぇーっ」と興味深く読んだのが、 この記事のサイドの小さなコラム記事の方で、 Amy’s Kitchen got push from Alvarado という記事。これによると、Amy’s Kitchen(オーガニックの冷凍食品製造のトップブランドの一つで、私の家から半径1マイル以内の所にあります)の創業時、社長は食品製造に関してはずぶの素人で、食品のマーケティングのプロでしかなかったんだそうです。Magic Mountain Herb Tea companyという会社の社長を務めた後、Amy’s Kitchenを創業したのですが、初の商品は、ベジタブルポットパイ(これは現在でも主力商品のようです。私も結構好きです)を企画したのですが、これをどう製造していいかわからず、上記のAlvaradoに製造委託をしたわけです。これが大変なヒットとなったのはAmy’s Kitchenにとっては良かったものの、Alvaradoは会社全体として伸び悩んでおり、ポットパイは複雑すぎてAlvaradoには向かない、本業のパン製造に集中することを決定し、Amy’sには、別の委託先を探してくれと契約打ち切りを通達してきたんだそうです。たったの2週間で新しい委託先は見つからず、結局、Amy’sは自社製造への道を歩き始めざるを得なくなり、それが結果的には功を奏して今の成功につながったというわけです。一方のAlvarado側もそこを機に、Amy’sの勢いづいた成長とは違うけれども、緩やかな成長を維持して、こちらもナショナルブランドしての地位を築きつつあるレベルにまで到達できたのも偶然ではないのでしょう(AlvaradoはCo-op的な構造をしていて、新しい経営モデルとしても私は注目しています)。 私は、Amy’s Kitchenって創業してから10年も経ずにここまで大きくなるぐらいだから食品製造に関してはプロ中のプロなんだろうと思っていたのですが、全然違っていたんですね。商業ベースでうまく採算ベースに乗せていくには、やはり製造ノウハウよりもマーケティングのノウハウの方がものを言うということなんでしょうか。それとも関係はしているけど、まったく手をつけたことがない分野にチャレンジしたことが色々と斬新なアイデアを生んで良かったということなんでしょうか。その辺の深い話を聞いてみたいものだなと思ったのでした。

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Earth Day

今日はEarth Dayということですが、消費大国であるアメリカにもやや変化の兆しがでてきた感じがします。これもガソリンが高くなって庶民にも直接的に生活感として省エネの必要性が実感されるようになってきた効果のようにも思います。 シュワ知事がニューズウィークの表紙に。 しかも地球温暖化の推進役としてという意外性。変わり身の早さはさすがとしか言いようがありませんが、やはり有名人が動くと効果は大きいですね。記事は、こちらで見れます。 NEWSWEEK COVER: Save the Planet — or Else Oprahでも2日前の金曜日に環境にやさしい暮らしに努力しましょうという趣旨の特集。内容は、こちらで。 Going Green 101 (この中のリンクを辿ってShaklee製品が1ヶ月間は、33%引きで買えるという特典付。) まあ、この程度のことでは山積する長期的な問題は何も解決しないのですが、少しでも解決までの時間を稼ぐという意味では意味があるので、やはりいいことには違いないと思います。でも、アメリカ人の開拓者精神でもって、本当のブレイクスルーとなる技術や社会システムの開発へ挑戦する人や投資への支援がスローダウンしないように願いたいと思います。リサイクルや環境保全にも気を配りながらも、そういう別次元の発展がないと結局は行き詰まるということも忘れてはならないと思いますので。  

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確定申告の延期届けとEmancipation Day

今年も税金の申告の季節がやってきました。 毎年、4月15日が確定申告の提出期限なのですが、今年は15日が日曜日だったので、通常だと16日(昨日)が期限になるのですが、更に16日はEmancipation DayというワシントンDC地域の祝日にあたるため17日の今日が期限になったのでした(これは、かなり珍しいことでIRSのサイトにもQ&Aがあります。実際IRSは昨日も営業だそうです)。私は、毎年恒例の延期手続きを取るために、いくらぐらいの支払いか払い戻しかは見積もる必要があったので、ある程度の書類作成をする必要があり、ここ数日はその作業に時間をとられていましたが、とりあえずこれで一息はつけます。後は、細かいところを詰めて10月までに提出すれば終わりです。 ところで、Emancipation Dayというのは初耳だったので、ちょっと調べてみるとリンカーンが 1863年に奴隷解放宣言を出す約9ヶ月前の1862年の4月16日に、それに先駆ける形で、DC地域で”Compensated Emancipation Act, For the release of certain persons held to service or labor in the District of Columbia”という法案にリンカーンが署名し、約3,100人の奴隷状態の人々が解放されたのだそうで、それを記念して、2005年の1月4日にDC地域の祝日になったそうです。詳細は、本家のWebサイトに記されています。 一昨年にわざわざ祝日にしていることから、アメリカがどのように自由の重大性を貴重視し、そうでない勢力を凌駕していったか(今もその戦いを続けていると思う)という歴史をいつも振り返って、それを大事にしようとしている様を再度垣間見せられたように思います。 こういう部分がアメリカの良さであり、強さにつながっていると思うので、こういう面が良い方向に出て、プラスに働いて行って欲しいなというようなことを確定申告処理を通じて思った次第であります。

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The growth myth

昨日のPress Democratの一面記事がちょっと気になる内容だったので少しコメント。 The growth myth という記事の中で、 The county grew by a minuscule 1,000 people from 2001 through 2006, according to estimates from the U.S. Census Bureau. A more robust estimate of 12,767 new residents during that period comes from the … Continue reading

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