The growth myth

昨日のPress Democratの一面記事がちょっと気になる内容だったので少しコメント。

The growth myth

という記事の中で、

The county grew by a minuscule 1,000 people from 2001 through 2006, according to estimates from the U.S. Census Bureau. A more robust estimate of 12,767 new residents during that period comes from the state, but that’s still a growth rate of less than half a percent a year for a county that has reached a population of 480,805.

とあり、2001年から2006年までの人口増加が国勢調査ベースの統計だと1000人程度、カリフォルニア州の統計でも12,767人しか増加してなく、ソノマ郡の総人口はやっと480,805人という話で、成長しているように見える割には人口は増えていないという話なのだが、どうもそれは実態と違うと思う。私がサンタローザに越してきたのは2002年の半ばのことだが、交通渋滞はひどくなる一方だし、どこに行っても人は増えていて、確実に人口は増えている。どうして統計に反映されないのかはわからないが(不法移民だけでそれだけ増えるとは思えないが)、少なくとも昼間人口は増加している。あまり急激な経済成長は、弊害(交通渋滞、水不足、下水、ごみ処理対策等)に対する対応がついていかないことが多いので、緩やかな経済成長の方が望ましいとは思う。しかし、実態に合わない統計を元に、そういったインフラ面での計画を先延ばしにしていくのはまずいと思う。やはり統計というのは実態を反映するまでにいつも遅れてしまうものなので、行政はそういう数字に頼って政策を決めるのではなく、現場や市民の声に耳を傾けると共に、自らの足を使って調べ、感じ、何が問題なのかを判断して各種の決め事をしてもらいたいと思う。

似たようなことは、ビジネスにもあてはまることで、先行きは、現在の財務諸表をいくら見てもわからない。経営者は、顧客、社員の声に耳を傾け、自ら現場を見て感じたことを元に先を見るということが求められるのだと思う。そういったことができる経営者は少ないが、うまく行っている企業の経営者は多かれ少なかれ、そういう部分を持っているというのが私が最近感じることである。

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