メジャーリーガーとしての稼ぎ方

先週の記事ですけどPress Democratのスポーツビジネスのカラムの下記の記事の横っちょに興味深い数字が並んでいました。

Bonds draws intentional pass(このリンク先にはこの数字は掲載されていないようですので下に転記しました。)

BY THE NUMBERS
A look at the top 5 highest-paid baseball players in endorsement deals.
1. Ichiro Suzuki $11.5 million
2. Alfonso Soriano $7.25 million
3. Derek Jeter $7 million
T4. Alex Rodriguez $6 million
T4. Hideki Matsui $6 million

イチロー、今日マリナーズと正式契約したみたいですけど、それに加えて副業収入でもメジャーリーグで1番なんですね。すごいの一言。松井もホームランこそ日本に居たときのようには打ててないけど、ビジネスという観点では、渡米しただけで、ものすごい価値がありますね。やりたいことがやれて、夢が実現できてビジネス的にも大きく成功していて、まったくすごいです。別に成績なんかみんなが期待するようには結果は出なくたっていいんですよね。これってまったくマイウェイで行くことの正しさを示しているように思います。

イチローは一杯大リーグ記録を更新してますし、松井も打点ではかなり貢献していますから素晴らしい結果なんですけど、イチローは貧乏マリナーズのすべての給料を独り占めしているようなもんです(以前フォーブズの記事で、マリナーズは一番球団経営効率が高いそうで、経営資源のほとんどをイチローに投資することで、広告収入などで大きなリターンを得ているそうです)から、チーム優勝とかいくらイチロー一人が頑張ってもかなり難しいでしょう(それでも今年は奇跡的にいい位置に付けていますが)から、ワールドシリーズでイチローの姿を見たいファンの夢は、今回の再契約でまた消えたかもしれないわけです。松井もホームランばんばん打ってほしいと言うファンの期待には応えられていません。

逆説的ですけど、そんなファンの期待なんか本質的にはどうでもいいんですよね。本人が好きなことを思い切りできて、それにまったく支障のないだけの金銭的見返りが付けば、結果的にはファンはその姿を見て喜ぶわけです。お金がすべてと言いたいわけではありません、何の心配もせずに自由にやれるということが一番大事だと思うということが言いたくて、きっとイチローも松井も今の環境が一番それに近いからそこから動かないんだと思います。そういうモチベーションを大変でも維持していけば、付いてくるものは付いてくるはずというお手本みたいな例だなと思うのです。自分を振り返ってみると、そういうふうに行動していない部分があって、そのために付いてくるものもそれなりにしか付いてこないのだなという気がして、この数年は大変なんですけど、できるだけお金のためだからという理由で妥協することなくやりたいことを追い求める方向にシフトしようともがいております。

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