フェデラーがUSオープン5連覇の偉業を達成しました。今回は、細かい試合の流れなどは書く時間がないので割愛します。試合自体もそれほど劇的な展開でもなかったのですが、感想だけでも記しておこうと思います。
対戦相手だったマリー(英語の発音からするとマーリィが一番近いような気がしますが、日本のメディアはほとんど「マリー」と表記しているのでカタカナ表記はそれに倣います)が、第1シードのナダルを準決勝で破った時は、ひょっとしてひょっとするかもと思わせたわけですが、マリーにとっては4大大会準決勝進出も初だったわけで、過去のフェデラーとの対戦では、2勝1敗と分がいいものの、4大大会では一度も対戦していないことから、かなり無理があるかなと思っていたのですが、案の定、自分のテニスをさせてもらえず、今回は経験で遥かに上回るフェデラーの貫禄勝ちでした。
私が思うに、マリーはまだまだ荒削りで、調子の波があまりにも大きく4大大会での優勝はまだまだ先のことという感じがしています。ウィンブルドンでもマリーがガスケと対戦して勝ったときも、その好調さから、「もしかして決勝まで行くかな」とか思わせるのですが、次の対ナダル戦では、うって変わって絶不調で簡単に負けてしまったことが記憶に新しいです。それでも、ナダルが不得手とするハードコートでの勝負とは言え、今回はランキング1位のナダルに雪辱したわけで、かなりナダルを研究してきたのでしょう、きっちり彼のバックハンド側を狙ってサーブも強烈なフォアのショットも決めるという作戦を実行し、それが功を奏する所などは、大変素晴らしいと思います。彼の課題としては、精神面の強化(切れやすいのと大舞台に弱い)と小技(特にネットプレイ)の向上というあたりでしょう。サービスとショットの強さでは、上位選手と既に互角かやや上回っているわけですから、今後が非常に楽しみな選手です。
フェデラーは、今年のスランプ状態(解説も言っていましたが、あくまでも今までが完璧だった彼にとってのスランプで、普通の選手だったら超立派な成績です)を克服し、立派な優勝で素直にさすがと言いたいです。準決勝でジョコビッチを負かしたわけですが、ジョコビッチがその前のロディック戦の後の勝利者インタビューでニューヨーカーを敵に回すような発言(「俺はケガがあったってロディックぐらいは間単に下せる」的な発言をした件。詳細は、こちらを参照)をしたために、自分でメンタルに悪い状態に陥り、やや自滅状態になってくれたのがフェデラーの自信を無くさせるのに貢献した選手が、今度は自信を回復させるのに一役かったのは、何とも皮肉でした。
何はともあれ、これでかなり実力が接近した4強(ナダル、フェデラー、ジョコビッチ、マリー)時代になったわけで男子シングルスは非常におもしろくなりました。
それと今大会で注目された若手選手として、対戦当時ランキング4位のフェレールを破った錦織圭選手やナダルを苦しめたカリフォルニア出身のクエリーも頑張って、これらの上位選手の争いに絡んでくると更に面白くなるので、期待したいと思います。
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This entry was posted on Tuesday, September 9th, 2008 and is filed under
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