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Selenium RC ServerとNTLM認証 – FireFox編

昨日のエントリと同じ話題ですが、こちらはFireFoxの場合。テスト対象のURLがIISでホストされていて、NTLM認証を使用している場合、Selenium RCのJava Server(Proxy)で単にFireFoxを立ち上げてしまうとPromptというタイトルでユーザ名とパスワードの入力を求める認証ダイアログが出てしまいます。これは、SeleniumではJavaScriptを使用しているため、自動入力できませんし、先日紹介したUWSC等の他のツールを使っても簡単にはできなさそうです(これはもう少し根性入れれば可能かも知れませんが、単にWindows APIをたたくぐらいではどうもうまく行かないようです)。IEの場合は、先日のバグ修正を入れてやればIE自体が自動的にNTLM認証に対応してくれているので、OKだったのですが、FireFoxでは、それだけではこのPromptダイアログが出てしまい、うまく行きません。Seleniumサイドからいくら調べても解決策が見当たらず、諦めかけていたところで、はたと気が付きました。これは、Selenium特有ではなくて、FireFoxでIIS等Microsoft技術を組み合わせようとすると必ずぶち当たる問題のはずなので、Selenium抜きで、単にNTLM認証とFireFoxについて調べればいいのかと。そうしたら、あっさり見つかりました(笑)。 私の場合は、下記のBlogが最初のヒントでした。 http://www.crossedconnections.org/w/?p=89 要は、Firefoxのアドレスバーにabout:configと打ち込んで、network.automatic-ntlm-auth.trusted-urisというエントリを見つけて、そこにテスト対象のURIを入れてあげればいいわけです。 で、これをSelenium RCに応用するには、大体以下の要領で行けばいいわけです。 SeleniumのJava Serverで使用するデフォルトのFirefoxプロファイルを何らかの形で手に入れる(私の場合はビルド環境から入手)。 上記で得たプロファイルのフォルダにprefs.jsというファイルをコピーしてくるか、空のファイルで作成します。 prefs.jsの中に下記の行を追加します。http://hostnameの部分に対象となるURIを入力します。手で編集するのに自信がない場合や、この辺の詳細については、本家のhttp://kb.mozillazine.org/Editing_configurationを参照してください。 user_pref(“network.automatic-ntlm-auth.trusted-uris”, “http://hostname”); このプロファイルを適当なフォルダに置き、Selenium Serverの起動オプション -firefoxProfileTemplate に指定してあげます。 この要領で、私の場合はユーザ認証のダイアログが消せました。同様の現象にはまってしまった場合は、ぜひ試してください。

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Selenium と使うと便利なユーティリティ

またSeleniumの話ですが、前のエントリでも書いたとおり、TDDで使う分にはソース側を変えれば良いので特に問題にはならないのですが、既存のWebアプリに対してリグレッションテストを作成しようとすると今のバージョンでは、結構致命的になりかねない制限があります。 リファレンスに次のように書いてあります。 In some cases, Selenium will be unable to intercept a call to window.open (if the call occurs during or before the “onLoad” event, for example). 今私がテストを作成しているアプリケーションも結構古いもので、ページの切り替え時にJavascriptのAlertでポップアップウィンドウを出しているようなのですが、これのOKボタンを押すことが今のSeleniumだとどう転んでも出来ないのです。 でも、そこで手動操作を交えないといけないとなるとかなり魅力半減になってしまうのも事実で、少しの変更でバグが沢山出てしまうようなつくりの悪くなってしまったソースをリグレッションテストを通すために修正するというのも本末転倒のような話になってしまいかねません。 解決方法としては、Selenium RCを使用して.netプログラムにテストを変換して(テストの部分の変換はIDEがほぼ自動的にやってくれます)、Seleniumだけではどうしても手が出ない部分は、C#の力技で無理やり操作してしまうというのが一つの方法ですが、これだと開発者でない人にも何とかテストが作成できるというストーリーから離れていってしまうなあと考えあぐね、何か他の操作自動化するツールと組み合わせてできないかなと思って見つけたのがこれです。 UWSC これもブラウザ操作等ができるのですが、その辺はSeleniumの方がずっと出来がよいと思いますが、SeleniumがJavascriptベースのために対応できない部分を補完するのには、結構最適な感じ(通常のWindowsプログラムなのでJavascriptの部分でかち合うことはない)です。私の場合、何とかこのユーティリティを組み合わせることで、Seleniumで閉じれなかったポップアップを閉じれるようになり、ほぼテストを自動化することに成功しました。このツールはオープンソースではありませんが、無償で提供してくださっているので大変ありがたいです。WindowsのAPIやCOM呼び出しもできるので頑張ればかなり強力なツールだと思います。ちょっと困った問題が、UIが全部日本語なんですよね。こちらの人にこれを使えとはちょっと言えないので、何か同等のツールを探さないといけないかも知れません。WinBatchなんかも使えるのかも知れませんが有料ですし、何かいいツールをご存知の方はぜひ教えてください。 とりあえず、Seleniumでのテスト自動化をしようとして、JavascriptのアラートウィンドウをSeleniumで閉じれなくて使用を断念しそうな方は、大いに試す価値があると思います。

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