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Disappointment of HP Media Smart Server EX475

ちょっと前に、EX475のメモリアップグレードとディスク増設の話を書いたのですが、その後エラい目に遭いました。 一番大きな問題は、バックアップがマウントできないという何とも致命的なバグに遭遇したことでした。バックアップファイルをオープンするときに、81%まで進行したところで、ストップし結局「マウントできませんでした」みたいなメッセージとかが表示されて結局使えないというものです。バックアップデータベースの修復等もやってみましたが、結局はそれまでとっていたバックアップはすべて全滅という有様。 で、色々と調べていると、何とHPはMSSのビジネスを突然中止していたことが判明しました。EX475はWHS V1の初期の頃の製品で、その後2回モデルチェンジをして最新のモデルではMSS 3.0というバージョンになっていたのですが(それが2009年末頃)、そのEX475にも有償で3.0へのアップグレード媒体を提供すると言っていたのが2010年の2月頃でした。まあそのうちやればいいやと思って放っておいたのがまずかったです。今回、バックアップファイルが全滅してしまったし、ついでにクリーンインストールでバージョンアップもしてしまおうかと考えたのですが、既にサポート中止になっていて媒体自体が正規ルートでは入手不能になっていました。 仕方がないので、Torrent系のサイトから誰かがアップしてくれていたISOイメージを入手して使ってみる羽目になりました。で、そのDVDを適当なPCで起動してサーバを復旧するのですが(サーバーはコンソールレスなので)、Windows 7のクライアントから実行すると何度やっても途中でエラーが発生して失敗してしまいます。で、少し調べてみるとどうもWindows7/Visataは相性が悪いらしく(サーバー側の作業なのに何故に、クライアント側のOSがそんなに影響するのやら)、XPから試してみるとすんなり一発で再インストールできました。この辺を見てもHPはまったく気合が入っていないことが見え見えです。 で、何とかVer.3.0のMSSの新規インストールができたのですが、今度はサーバーからPCへのファイル転送が異様に遅いことに気が付きました。実を言うとこの現象には前から気が付いていたのですが、バックアップがオープンできない現象の方にショックを受けて、そちらの現象を真面目に調べていなかったのでした。きっとソフト的な不具合か、バックアップがおかしくなっていたこともあり、ディスクのハードウェア障害の可能性も含めファイルシステムの不具合なのだろうと適当に考えていました。ところが、新規インストール後も現象が消えないので、これはネットワークのハードウェア障害かも知れないと思い、再度ネットの情報をチェックしてみると似たような現象もちらほらと出てきて、NICのドライバを新しいもので再インストールしたとか解決策としては書いてあったりしたので、それを試したり、ケーブルを変更してみたりしたのですが、一向に解決しません。で、オンボードNICが壊れたのかどうかを切り分けるために、USB接続のNICをアマゾンで購入し、それを接続してドライバをインストールしてみてもやっぱりダメで、え、NICじゃないの?ということになりました。もしかして、全然疑ってなかったルータの問題?とその時点でやっと気が付きました。実のところ、有線のイーサネットポートが足りなくて、以前ちょっと問題があってお蔵入りさせていたCisco-LinksysのWRT54Gというルータの有線ポートだけをネストして使っていたのですが、特に問題を感じていなかったので、以前問題があったことをすっかり忘れていました。で、サーバーはこのルータに接続していたので、それを大元の方のルータの有線ポートに接続したらすんなり問題が解決してしまいました。 もしかしたら最初のバックアップがオープンできなかった問題もこのネットワーク不具合に起因していたのかもしれないのですが、今となってはわかりません。今回の教訓は、やはり一番基本的な部分(電源とかネットワークとか)からチェックしないといけないということでしょうか。不具合のあったルータを置換するために、安いGigabitのスイッチを購入し、サーバーとメインPCはやっとGigabitで接続され(今までは100Mbps)、快適にファイルアクセスができるようになりました。こんなことなら最初からスイッチを購入して使えば良かったです。まあ、でも下りだけ遅いとか、そんな変な現象でルータとかスイッチを疑わないといけないというのは、私にとっては新たな経験でしたので、まあ少しはいい勉強になりました。 でも、MSSのコンソールで表示されるCPUの温度が何か変なんですよね。常時50℃以上を表示していて、どう考えても間違っているように思うのですが、パッチもないようだし、何か別なツールでCPU温度を表示させてみないといけないんですが、今のところ正常に動作しているようだから、とりあえず放っています。今度何か不具合があったら、もうこのMSSのハードウェアは捨てて素直にNASとかにしようかなと思っています。しかし、今回調べてみてわかったのですが、Windowsベースの家庭用ネットワークにぴたっとくるバックアップソフトウェア製品って意外と少ないんですね。PCが3~4台の環境で、そんなに手間がかからなくて、そこそこの値段(全部で$100以下)で、信頼できる(ここが一番肝心)ソフトウェアをご存知の方がいたら、ぜひご教示ください。今はParagonなんかがその辺のスポットなのかなと思っていますが、ちょっと何台か設定するのは面倒っぽい感じがします。 しかし、HP社はかなり贔屓にしていたのですが、今回の件で、私としてはかなり信頼度は落ちました。 他にもオールインワンのプリンタであまりいい経験をしていないのもあり、今後しばらくはHP製品はパスですね。

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Thinkpad Rescue and Recovery

また何もかけずに約1ヶ月が過ぎてしまいました。ネタは沢山あるのですが、何しろ書く時間を見つけるのが大変です。それというのも、先月は立て続けにノートブックの調子がおかしくなったおかげで余計な時間を取られたことも関係しています。HPのデスクトップPC、m9400tを昨年末に購入したことは書いたと思うのですが、そのディスクがおかしくなったのを修理した途端、今度は、約3年愛用していたThinkpad X32の調子がおかしくなりました。購入時から一度もOS再インストールをせずに使い続けてきたのも限界に達したのか、どうもブルースクリーンは頻発するようになり、ディスク不良の疑いも出てきました。でもchkdskとかをかける範囲では、大丈夫の様子。で、XPの構成ファイルかレジストリが壊れてしまった(だいぶ前から色々と異常な状態にはなっていたのには気付いていたのですが)のだろうと、OSを工場出荷設定にリセットすることを決意。しかし、これが予想以上に困難を極める(というと大げさですが)ことになろうとはそのときは予想していなかったのでした。まずは、最悪でもデータ復旧だけはできるようにと、まずは、先日書いたWHSのリストア機能を試してみました。しかし、X32にはDVDドライブはおろか、CD-ROMさえ付いていません。サンタローザの家に、USB接続のDVDドライブは置いてきてしまったし、USBメモリからブートするようにするしかありません。で、調べ始めて見ると、意外と面倒なことがわかってきました。途中省略して、何とかWHSのリストアCD相当のイメージをUSBメモリに作成してそこからブートさせてみると、なぜかVista(リストアCDはWindows PEのVista版ベース)のロード途中で死んでしまいます。原因を調べてている時間はなかったので、これは今後の課題として、ディスクの復旧用のパーティションからDiskToDiskで復旧できるだろうと思い、ブートアップ時にIBM Accessボタンを押してRescue and Recovery(RnR)を起動すると、工場出荷設定に戻すオプションが表示されません。その後、バックアップに使用していたUSB外部ディスクからの復旧等、色々と試してみましたが、うまくいきません。どうも7200回転のディスクに換装した時に、RnRを使ったために何かおかしくなったのか、レジストリが壊れたためにおかしくなったのかは定かではありません。仕方がないので、保管していた元々付属していた5400回転のディスクに一旦戻し、そのディスクを一旦工場出荷設定に戻し、USB接続のDVDドライブでリカバリCDを作成するハメになりました。リカバリCDを作成するときも「書き込み可能なメディアを入れろ」というメッセージしか出ず、DVDもOKなのかと思い、最初はDVDで作成してしまいました。2枚目以降はエラーが出て結局CDを挿入したのですが、1枚目(RnRをブートするメディア)はエラーも出ず、作成完了となったので、それで試したところ、案の定、ブートしてくれません。リカバリCDは1度しか作成できないので、再度工場出荷設定に戻してからもう一度CDで1枚目だけ焼き直しとなりました。ここまでで、既に期間にして数日が経過、実働時間にしても約半日は費やしたと思います。やっとリカバリCDができたので、7200回転のディスクに換装して、工場出荷設定に戻せました。XPのSP2レベルだったので、あとは、ひたすらWindows UpdateをかけてSP3レベルに上げ、Firefox 3とOffice 2007だけインストールして様子を見ているところです。今のところさくさくと動作しているようなので、今流行りのNetbook的に使おうかと思っています。 で、そんなことをしている最中にアパートでテレビ代わりに使っているもう一台のラップトップもおかしくなったのでした。こちらは、Vistaマシンですが、突然ブルースクリーンが頻発し始めたのです。土日をサンタローザで過ごしてRedwood Cityに戻ってきた途端の現象でしたので、ハードウェア不良と思い、まずはディスクを疑ってchkdskやらをかけてみました。ところがその途中にもハングアップするので、どうもメモリが壊れているっぽいので、試しに2本入れていた1GBのモジュールを一つ外してみるとブルースクリーンが出なくなりました。接続不良とかではなかったことを確認するために再度戻すと、またブルースクリーンに。これでメモリ不良はほぼ確実と、これも取っておいた512MBのモジュールにダウングレードしてとりあえず使えるようになりました。次の日はAmerican Idolのフィナーレだったので、何とかテレビが見れるようにはしないとという状況だったので、こちらはとりあえずすぐに原因が特定できてまあ良かったです。そのときの日曜日は異常に暑かったので、つけっぱなしで置いておいたノートPCがタダでさえ高温になるのに、部屋自体がかなり高温になってメモリが熱で飛んだと思われます。一応、1年ぐらいは動作していましたので少なくとも初期不良ではないと思いますが、メモリはhynix製でした。 で、最後になりますが、前記のx32の復旧の際、色々と試行錯誤している時に、ひとつUSBの外付けディスクをRnRのバックアップメディアに指定してみたのですが、その時に、ディスクがブート可能でないので、 ブート可能にしますかと聞かれ、何気に、Yesを選択してしまったのです。そのときは、結局それにバックアップしてみたものの役に立たなくてそのままだったのですが、後日別のマシンに接続してみると、何とフォーマットがかかっているではありませんか。「データが飛びますよ」みたいな警告らしきものは何も表示されなかったと思うのですが、うかつでした。幸い、WHSに少し前のバックアップが残っていたのと、他にも何重かにバックアップは取ってあったので、何とか大事なデータはほぼすべて復旧できたのでよかったのですが、冷や汗ものでした。で、7200回転のディスクに換装したときにはRnRはすごく便利と絶賛したのですが、今回の経験で、私の評価はかなり落ちました。ソフトウェアですから色々と制限があるのは仕方ないにせよ、バックアップ対象のディスクがちょっとおかしくなったぐらいで工場出荷設定にも戻せなくなるようでは、使い物になりません。また、少し前のバックアップに戻そうとしても正常動作しなかったり、MiniNTをインストールするだけで全ディスクファーマット(まあ、クイックフォーマットですが)しないといけないとか(まあ、これもあとで考えればパーティションテーブルの関係上、当たり前かと思いますが、一応警告は欲しい)、結構穴が沢山あって、ちょっとねぇという感じです。やはりバックアップというのは難しいものだなと改めて感じさせられたわけです。 とにかくこんなことで余計に時間はとられるわで、ブログ更新がだいぶ滞っていたという言い訳でした。

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